スケートボードはキングナットの締め具合を調整することによって、ブッシュゴムが圧縮されて、乗りごごちにかなり影響がでます。
キングナットは締めれば締めるほど板のぐらつきが少なくなるので安定します。
なので僕自身、締めれば締めるほど良いと思っていました。
しかし実はそこには大きな落とし穴があることに気付き、ブッシュゴムを緩めることにしました。
昔はキングナットをガチガチに締めていましたが、緩めることによってメリットとデメリットを感じたのでシェアしていきたいと思います。
初心者はブッシュゴムを締めすぎてしまう
これは何も下手くそは締めすぎで、上手い人はゆる目という事が言いたい訳ではなく、経験の話です。
もちろん個人差があり、プロスケーターでもガチガチに締めている人もいるかと思います。
自分は初心者の頃からオーリーがしやすいようにキングナットをガチガチに締めていたのですが、自分より上手い人が自分より緩いなら一度緩めてみるか!ということでブッシュゴムをガバガバに緩めてみました。
すると「なんだこれ、トリックもしずらいし、乗りにく過ぎる!」と思ったのですがとりあえずは我慢して乗ることにしました。
ゆるめてから1ヶ月程経ち、ある程度安定して乗れるようになった辺りから、いろいろ良い点があることに気づきました。
ブッシュゴムを緩めることで得られたメリット
- パワースライドをかけやすい
- 行きたい方向にスムーズに行ける
- 着地の衝撃を吸収してくれる
- 重心を真ん中にとれる
- トレフリップの回転がかけやすくなる
パワースライドをかけやすい
パワースライドはこれまで全くと言って出来なかったのですが、ブッシュゴムを緩めることによって急に出来るようになりました。
これに関しては一番のメリットだと思っています。
キングナットをガチガチに締めていた時は、パワースライドをかけようとしても前につんのめって詰まる事がほとんどでしたが、緩めることで詰まることなく、しっかり両輪を滑らせることができるようになりました。
このパワースライドを習得してから坂を安全に下ることができるようになったので、ダウンヒルが楽しくなり、最近は坂を下りまくっています。
行きたい方向にスムーズに行ける
キングナットを締めすぎると、本来スムーズにターンできるところでも、チックタックをしないと回れなかったりします。
完全に個人的な意見ですが、チックタックでちょこまかとターンするより、板を傾けるだけでスーッと回る方がスマートでカッコイイ気がします。
着地の衝撃を吸収してくれる
なんとなく想像がつくと思いますが、デッキがガチガチだと着地の衝撃がもろに伝わります。
特にステアでの着地で耐えやすくなった実感があります。
重心を真ん中にとれる
スケートボードのトリックをする上で重心というのはかなり重要な要素だと思います。
デッキがガチガチだと板が傾くことがないので重心は多少ぶれていても安定して、しゃがむ事ができます。
逆にデッキがグラグラだと、きっちり重心を中心に保たなければいけないので、自然と重心を安定させる体幹やバランス力が身につきます。
トレフリップの回転がかけやすくなる
回転すらかけれなかったトレフリップが、ブッシュゴムを緩めることによって楽に回せるようになりました。
ブッシュゴムを緩めることによって生じるデメリット
- スピードが出たら安定しない(プルプルする)
- 慣れるまでトリックをしにくい
- ウィールバイトしやすくなる
- ポップショービットが裏返りやすくなる
- トラックが外れやすくなる
スピードが出たら安定しない(プルプルする)
坂を下ったりして猛スピードが出ると、板がぶれて非常に危険な状態になります。
しかし、これに関しては先ほどメリットで紹介した、パワースライドを身につけておくと安全に下れるので実質デメリットではないです。
慣れるまでトリックをしにくい
キングナットを緩めて乗りなれるまではトリックの調子が狂ったりします。急に緩めすぎると本当に乗りにくいので、徐々に緩めて行くことをオススメします。
ウィールバイトしやすくなる
ターンや着地の際にデッキが傾くことにより、デッキの裏とウィールに摩擦が生じて減速する、または詰まることをウィールバイトと呼びます。
特にLOWトラックはウィールとデッキの距離が近くなるのでウィールバイトが生じやすくなります。
また、直径の大きいウィールを使用すると、同じようにウィールバイトする可能性が高くなります。
対処法①
キングナットを締める
対象法②
ウィールバイトする部分にワックスを塗る
NINJA スケートボード ワックス バナナ
フタがついていて持ち運びやすいNINJAのワックスです。
バナナの匂いがするので美味しそうですが食べないように注意してください。
対処法③
ライザーパッドを入れる
【INDEPENDENT】ライザーパッド
ライザーパッドをトラックの下に入れることによって、LOWトラックが実質HIトラックに、HIトラックならスーパーHIになります。
LOWトラックで乗り慣れている人がいきなりHIトラックにすると、もし合わなかった時、損をするのでお試しとしてライザーパッドをつけると良いかと思います。
ポップショービットが裏返りやすくなる
これに関しては1番のデメリットで、実際仲間のスケーターにもブッシュゴムゆるゆるの僕のデッキでポップショービットをしてもらったのですが、しっかり裏返っていたので、この話は確実です。
僕は高さのあるポップショービットが得意だったのですが、高さを出そうとするとデッキが裏返る、もしくはプリモ着地で地獄を見るので高さのあるポップショービットは捨てました(泣)
トラックが外れやすくなる
キングナットを緩めすぎると、知らない間にキングナットが取れていて走行中にトラックがぶっ飛んで地獄を見ます。
僕はテールマニュアル中にノーズ側のトラックが取れて地面にヘッドスライディングしたことがあります。
最後に
スケートボードのセットアップはスケーターの乗り方に大きく影響しているので、自分あっていれば1番ですが、少なくとも僕はブッシュゴム緩めて良かったと思いました。
結論:現在ガチガチに締めている人は徐々に緩めるべし!です!
ブッシュゴムって変える必要あるの?
ブッシュゴムは使いこむと、ゴムが劣化してひび割れがおこる事があります。
その時が交換のタイミングかと思います。
ブッシュゴムにも硬さがあり、夏は暑さで柔らかくなるから硬め、冬は柔らか目のゴムで使い分けるという方もいるみたいです。
僕のブッシュゴムも暑さでクタクタになってきているので予備としてそろそろ購入しようかと思っております。
ブッシュゴムなんてなんでも良いと思いますが、僕はなんとなくインディーの純正のブッシュゴムを使用しています。
(INDEPENDENT)ブッシュゴム
以上で今回の記事を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました!